それは、さかのぼる事23〜4年前。
まだ車の免許すら取れなかった学生の頃。
兄に連れられて富士スピードウェイに行った時の事。
サーキット自体、行くのは初めてでした。
そこで、少年は目の前を疾走する車に目を奪われました。
走っていたのは前座レースのTSマシン!
兄に、「あの車は何?」と訪ねると「サニーだよ。」と。
「サニー??」「その辺に走ってるサニー?」「え〜、何であんなに速いの?」
「チューニングすると速くなるんだよ。」
「へ〜!」
少年の目は、きっと輝いていたでしょう!
当時、スーパカーブームの渦中で育った少年は、大の車好き。
ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティ、、。
有名な車達を毎日夢に見ながら過ごしていました。
日本車ならゼット、ハコスカ、ケンメリ、RX-3、、、。
そんな少年の中に「サニー」や「スターレット」といった車は、街中で見かける「ただの車」でしかなかった。
しかし、その日から考えが全く変わってしまった。
確かに国産トップクラスのフラッグシップモデルや海外のスーパーカーと呼ばれる車達はすばらしい。
でも、少年にとっては「夢」でしかなかった。
そんな夢の車よりずっと身近で、輝いて見えたのが「TSマシン」。
サニーやスターレットだったのです。
少年は年月を重ね、車に乗れる年になりました。
最初はお金も無いので、貰い物の車等に乗ってました。
そして数台目の愛車に「サニー」を所有する事が出来ました。
購入金額8万円!丸目の310クーペでした。
ノーマルは確かに遅い。思い描いてきたイメージとは全く重なりません。
でも、自動車修理の仕事に就きながら次第にチューニングを勉強し始めました。
壊して全損にしても、次に買うのはやはり「310サニー」か「KP61」でした。
それからも乗り続け、徐々に速い車にしていく事が出来てきました。
途中、他の車にも乗りましたが、、、。
それから十数年、、、。
『TSレース』が復活し、今まさにその舞台の渦中に立てている自分が居ます。
今回、自分で起こした会社名『ビルズ』が入ったエントリーネームが計5台。
こういうカタチで「その舞台」に立てている自分が幸せです。
少年時代の夢を一つ叶えられたと思っています。
今の自分が居るのは、廻りの協力があってからこそだと思います。
4/13(日)富士スピードウェイにて楽しませて頂きます。
みなさん、ありがとう。